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ジョナサン・スターン（Jonathan Sterne）は、現在マギル大学で教鞭をとるメディア研究者・文化史研究者です。スターンは音楽に限定されない広い意味での「音」や「聴覚」の研究を掲げ、The Audible Past: Cultural Origins of Sound Reproduction（2003）やMP3: The Meaning of a Format（2012）、Diminished Faculties: A Political Phenomenology of Impairment（2021）などの著作、The Sound Studies Reader（2012）などの編著を発表してきました。現在日本でも紹介が進んでいるスターンの議論を検討することで、音楽やサウンドアートのような芸術表現の研究を進展させるのみならず、ファイルフォーマットなど現代のデジタル文化の重要な諸前提を問うための新たな手がかりを得ることができるのではないでしょうか。
『メディウム』第５号では、ジョナサン・スターンの議論を様々な観点から検討したり、それを批判的に継承・応用することを狙う特集を予定しています。つきましては、以下のテーマに関する論考を募集いたします。
①ジョナサン・スターンの学説史的・理論的検討
例）スターンの膨大な著作・論考の検討、類似する試みを掲げた理論家との比較など
②ジョナサン・スターンから見る音や音楽
例）スターンの議論を踏まえた、個別の音楽作品やサウンドアート作品の批評、音や聴覚や音響メディアをめぐる文化史研究、音楽をめぐる産業の社会史研究など
③ジョナサン・スターンから見るメディアとテクノロジー
例）スターンの議論を踏まえた、過去のテクノロジーの研究、現在のデジタルメディア（デバイス、フォーマット、ソフトウェア、ハードウェア、ネットワーク、プラットフォーム）をめぐる研究など
スターンの研究の直接的な継承・批判を主たる目的としない論考であっても、音や音楽やメディアに関する議論であれば、幅広く歓迎いたしますので、気軽にご相談ください。その他、スターンに関係する研究の翻訳も募集いたします。最新情報につきましては、弊誌の公式メーリングリストやX（Twitter）アカウント（@Medium_Schrift）でも随時配信いたします。
特集とは別にメディア研究、科学・技術論など、『メディウム』の趣旨に沿った論文・試論・レヴュー・翻訳の投稿も随時受け付けております。そちらにつきましても、基本的には以下のステップに従って掲載の準備を進めます。投稿をご希望の方は、編集部まで気軽にご連絡ください。
掲載区分
（1）論文：学術的新規性をもった研究論文。 査読あり。
（2）試論：自由な視点をもって論じた論考。審査あり、査読なし。
（3）レヴュー：単数または複数の文献の調査に基づいた研究動向を紹介する論考。審査あり、査読なし。
（4）翻訳：外国語文献の日本語訳と、それを解題する論考。審査あり、査読なし。
投稿の進め方
投稿は以下の3ステップで進めます。投稿前に弊誌の査読規定・執筆規定をご一読ください。（②以降のステップにおいて締め切りに遅れた場合、掲載をお断りすることがございますので、ご了承ください。）
① エントリー（2024年3月3日[日曜]まで）: 次のフォームより（1）お名前、（2）研究関心、（3）ご所属、（4）仮タイトルを添えご連絡ください。投稿を検討されている方を確認するためのものですので、気軽にお送り下さい。
② 内容案の報告（2024年3月23日[土曜]まで）：次のフォームより、お名前、仮タイトル、仮要旨、仮の論構成をお送り下さい。また、特集枠／自由投稿枠、論文／試論／レヴュー／翻訳、のいずれの区分での投稿を希望されるかをお伝えください（上記参照）。お送りいただいたものについては、編集部で内容を確認し、コメントをお送りいたします。この内容案は、編集チームがご投稿いただく論考の研究領域を見定め適切な審査者・査読者を選定するために用いるものですので、可能な限り詳細に書いていただけるようお願いいたします。
③ 初稿の提出（2024年5月12日[日曜]まで）：弊誌の「執筆規程」が定める字数・形式に従って執筆された初稿をお送りください。編集部および査読者・審査者からコメントをお返しし、１〜２回の修正作業の後に掲載可否を決定いたします。
何らかの事情で上記のフォームでうまく送信できなかった場合、以下のメールアドレス（[at]の部分をアットマークに変更してください）をご利用下さい。
『メディウム』編集部 technische.schriften[at]gmail.com
学術誌『メディウム』 
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